令和7年度学校だより__

4年生の福祉学習(9月26日)



 4年生は、「総合的な学習の時間」に福祉をテーマに学びを進めています。この日は、上越市聾協会と手話通訳の方から学校に来ていただき、聴覚障害について正しく理解したり、介助の際の配慮について学んだりしました。当事者の方から直接学び、思いや願いに触れることは、子どもにとって貴重な経験です。



 おそらく、全聾の方と直接かかわるのは、初めての子どもたちです。元気よく「お願いします!」のあいさつをしましたが、相手の方には全く伝わりません。言葉で伝えることができないことに、子どもたちもずいぶん戸惑った様子でした。全聾の方は、言葉を発することもままならなく、十分な教育を受けることもできなかったそうです。



 簡単な手話を教えていただき、子どもたちの表情も次第にほぐれていきました。うどん、そば、そうめん、パスタ…などの麺類を、どうやって手話で区別して伝えると思いますか。面の太さや食べ方で違いを表現するのだそうです。子どもに聞いてみてください。
 今年の秋は、デフリンピック(聞こえない、聞こえにくい人のためのオリンピック)の第100回記念大会が、東京で開催されるそうです。パラリンピックよりも歴史が古いなんて、驚きです。どんな種目があるのか、どんなルールで競技が行われるのか、興味津々の4年生でした。


2025年09月29日 水越 厚